フリーランスが事業を成功させるためには時間管理が必須です。
時間管理を怠ると納期に遅れてしまったり、体調を崩してしまったりするかもしれません。
全てを自分でやらなくてはいけないフリーランスにとって、時間管理はなくてはならないこと。そこで本記事では、フリーランスが取り入れたい時間管理方法を紹介します。
フリーランスが時間管理をするメリットとは?

フリーランスが時間管理をするメリットは、効率良く仕事をこなせるようになることです。
効率良く仕事をこなすと収入のアップにつながったり、時間を有意義に使えたりします。ここでは、フリーランスが時間管理をするメリットを紹介します。
必要な作業時間を把握でき、自分の案件単価がわかる
どんな職業でもおよその勤務時間や工数などが決まっているはずです。しかし、何も考えずに働いていると「思っていた以上に仕事の単価が安かった……」ということもあるかもしれません。
そうならないためにも、時間管理は大切です。時間管理をしていれば、作業に対して必要な時間を割り出すことができ、目標となる単価を算出できます。これは、契約更新や新規案件への参画時にも重要なことです。
作業効率が上がり、収入がアップする
時間管理を身につければ、仕事を効率的にこなせます。その結果、別の案件や副業などにチャレンジでき、収入アップにつながります。また、納期に遅れてばかりいると取引先から信用を失ってしまうかもしれません。時間管理さえ身につければ、仕事の管理もしやすくなり、取引先からも信用が増し、事業が成長していくでしょう。
タスクが早く終わるので自由な時間が増える
前述した通り時間管理が上手いと、作業効率が上がるので仕事を早く終えられます。必然と自由な時間が増えるため、スキルアップや別の仕事に費やせる時間を増やせるでしょう。
また、休暇も取りやすくなるので、リフレッシュができ仕事のモチベーションも上がります。自由な時間が増えることによって仕事の質の向上につながります。
フリーランスが取り入れたい時間管理方法

次にフリーランスが取り入れたい時間管理方法を紹介します。仕事をスムーズに進め、着実に収益を積み上げていくために必要なことなので、ぜひチェックしてみてください。
1.1週間の予定を管理する
まず、フリーランスが取り入れたい時間管理方法は1週間の予定を管理することです。大体のフリーランスは決まった納期があり、自分で予定の管理をしなくてはいけません。1週間単位でこなしたいタスクを組み、計画的に進めていくと時間管理がうまくいきます。
また、自分の体調や気分の波に合わせて予定を組むのもポイント。難しい業務は前半に、負荷の少ない仕事は後半にと工夫をしながら1週間に割り振るとよいでしょう。仕事の予定と自分のモチベーションに合わせて予定管理をすることが時間管理の成功への道となります。
2.働く時間や作業を管理する
働く時間や作業を具体的に決めておくことも時間管理の大切なポイントです。会社に勤めている場合は始業・終業時間が決まっていますが、フリーランスは決まっていません。
自由な時間に仕事ができる点はメリットでもありますが、時間を無駄に使ってしまったり、うまくやりくりができなかったりというデメリットも。そうならないためにも1日あたりの勤務時間や作業量をあらかじめ決めておくとよいでしょう。
3.タスクの優先度を決める
仕事をこなす上で重要度や緊急性などそれぞれ異なるタスクが発生します。作業内容やボリューム、重要度や納期などを考慮しつつ、タスクの優先順位をつけていけば効率よく仕事を進められます。また、心理的にも安定するためミスを減らすことにもつながるでしょう。
4.アプリや手帳などのツールを活用する
フリーランスはとにかくスケジュール管理が大切です。しかし、作業のほかに営業や経理などの業務もあるため、忘れてしまうこともあるかもしれません。
そこで、仕事を忘れることなく、タスクを管理するためにアプリや手帳などのツールを活用すると抜けや漏れなどを防げ、仕事のミスも減ります。視覚化することで、頭の中を整理しやすくなるため、効率よく仕事もはかどるでしょう。
5.規則正しい生活をする
時間管理を成功させるためには、規則正しい生活を送ることも大切です。フリーランスは就業時間が自由な分、生活が不規則になりがち。
生活が不規則になると体調を崩してしまったり、寝不足になったりと仕事に悪影響を及ぼします。体調を崩してしまうと納期に遅れて仕事を失う恐れもあるかもしれません。そうならないためにも規則正しい生活を送ることが重要なのです。
6.ルーティンを決める
なかなか仕事のスイッチが入らない場合は、仕事前のルーティンを決めましょう。自宅で仕事をすることが多いフリーランスは、ダラダラしてしまうこともあるはずです。
「コーヒーを入れる」「作業用のBGMをかける」「仕事着に着替える」といったルーティンを作ることで仕事のスイッチが入りやすくなります。
7.ポモドーロテクニックを活用する
25分間作業をして5分間休憩する「ポモドーロテクニック」も有効的なの時間管理術です。時間制限を設けて作業することによって集中力が高まります。
このポモドーロテクニックは、25分作業+5分休憩を1セットとしてカウントし、4セットこなしたら長めの休みを取ります。研究の結果、この時間で作業をすると効率良く仕事が進むと導き出されたそうです。
作業内容によっては、25分で区切りをつけるのが難しいこともあるでしょう。25分に縛られすぎず、30分前後の切りのよいところで休憩を入れるようにすると、実践しやすくなるかもしれません。
最近では、このポモドーロテクニックを実践するためのアプリもあります。キッチンタイマーやスマホのタイマー、アプリなど自分がやりやすい方法で始めてみましょう。
8.集中できる仕事場を決める
オフィスを構えていないフリーランスの人は、集中できる仕事場を決めるのもおすすめ。会社員と違い、通勤せずに仕事を始められるフリーランスはなかなかプライベートとの区別がつけにくいものです。
そこで自宅でも仕事に集中できる環境を整えることがポイント。まずは仕事場の換気や調光、室温、防音などの環境を整えることから始めてみてください。
9.休憩時間を確保する
休む時間をしっかり確保することも時間管理には欠かせないポイントです。
フリーランスは自由に時間を使えるのがメリットですが、休憩時間を決めずに休んでしまうと思っていた以上にダラダラしてしまったり、寝てしまったりすることも。
「12時から1時間だけ休む」など休憩時間も最初から予定に組み込んでしまうのが時間を有効に使えるポイントです。
10.案件に合わせたマニュアルを作り、管理する
フリーランスは数社のクライアントと取引することがあります。会社ごとに作業内容や納品方法が異なる場合「この会社はこのやり方でよかったかな?」など悩むこともあるかもしれません。
その度に取引先との仕事内容を調べていてはタイムロスになってしまいます。そこで、案件に合わせたマニュアルを作っておくとスムーズに作業を進められます。その結果、時間も有効に使え、作業効率も上がるでしょう。
フリーランスが時間管理をしないとどうなる?

フリーランスにとって時間管理がどれだけ大切なことなのかを紹介しました。最後にフリーランスがもし時間管理をしないとどうなるのかを解説します。
締め切りに追われ、満足のいく業務ができない
時間管理ができていないと締め切りに追われてしまうかもしれません。そうなると必然的にひとつの案件にかけられる時間が減ってしまいます。時間が足りず慌てて仕事を進めるとミスが増え、取引先から信用を失うことも......。
休日や深夜でも仕事の対応に追われる
時間管理をせずに作業をしているとオンとオフのメリハリがつきにくくなってしまいます。その結果、休日や深夜関係なく仕事の対応に追われてしまうことに。1日中仕事ばかりに追われた時間を過ごすことになってしまいます。
忙しいのになぜか稼げない
フリーランスは案件以外に経理などの業務を行う必要があります。基本的に事務作業もひとりで行わなければならないため、仕事以外のことで忙しくなりがちです。
なので、しっかりと仕事のタスクを細分化して取り組む時間を作っていきましょう。時間管理をしていないと案件以外の業務に時間がかかってしまい、稼げなくなります。
まとめ

フリーランスの魅力は、自分の決めた時間に好きな場所で仕事ができることです。しかし、時間管理を怠ると作業が思うように進まず、常に仕事に追われてしまうかもしれません。
また、取引先から信用を失う恐れも。今回紹介した時間管理方法を仕事に取り入れれば効率よく作業をこなせるようになります。アプリなどのツールも活用し、自分らしいフリーランス生活を送ってくださいね。